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【人生の総まとめ❷】田舎暮らし

   

  ここは中国東北内陸部の田舎の村である。冬は氷点下20度まで下がるほど寒い。川が東から西へ流れて、珍しく稲作が盛んな村である。川の堆積で耕せる土地も広い。(地図の丸で囲んでいる辺り)

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  村のほぼど真ん中に楊夫婦が李一家と同じ屋根を構えて住んだ。楊長春は料理の腕前があるため、結婚式や大きい集まりがある時に料理の手伝いとして度々呼ばれる。楊は農作業はせず、大豆を潰して、大豆油や豆腐を作る工場を建てた。後々、国営商店の経理(責任者)までなった。村で一番出世したと言っても過言ではない。自分の記憶の中で、白いひげを生やし、いつも優しい老爺であった。

   〜糟糠の妻の逝去と恐ろしい後妻

  10年ほど経った頃に楊の妻が病気で亡くなった。後妻として李淑梅が一緒に生活するようになってから、状況が一転した。李は自分の連れ子のために楊に支援を求めた。そして、李の長男は大学まで入り、瀋陽市市内に住まいを構えることまでなっていた。父は後妻の李淑梅にいじめられ、虐げられていた。ちゃんとしたものは食べていないし、食べている時も嫌味言われる始末で、胃の病気の遠因はこの時からだと思う。楊長春は有力者であるが、女性の誘惑に弱い。そのため、やがって仕事にも精力的こなせなくなった。

  李淑梅は旨味だけを吸い、生活が困憊すると、瀋陽市の子供の所に身を寄せた。

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青丸囲んでいるのは村の住宅地

緑の線は川